
頬・ひじ・かかとは
なぜ乾燥しやすい?
肌の中には、そもそも 乾燥しやすい部位 があります。
頬・口元・すね・手の甲・指先など。
これらの部位は、季節を問わず水分が逃げやすく、
外からの刺激の影響も受けやすいという特徴があります。
ではなぜこれらの部位は、乾きやすい のでしょうか?
乾燥しやすい部位には“弱点”がある
皮脂は、肌表面に 皮脂膜 という保護膜をつくり、
- 水分の蒸発を防ぐ
- 外的刺激から守る
といった大切な役割を担っています。

ところが、部位によっては 皮脂腺(=皮脂が出る部分)が 少ない場所 があります。
皮脂腺が少ないと、皮脂膜が作られにくくなります。
つまり、最初から「守り」が薄い状態。
これが、乾燥しやすさ の大きな理由のひとつです。
皮脂腺は、全身に均等にあるわけではありません。
手のひら・足の裏など、皮脂腺が存在しない部位もありますし、
頬・すね・指先なども皮脂量が多くありません。

つまり、もともと皮脂が少ない部位は うるおいを守る力が弱い=乾燥しやすい のです。
年齢・季節によって、皮脂はさらに減少する

肌を乾燥から守っている大切な皮脂。
皮脂の分泌量は、ホルモンバランスやストレス、加齢などによって変化しますが、
その中でも特に大きく影響するのが 季節 です。
一年を通して変動し、冬に最も減少 します。

冬は外気も乾燥するので、より乾燥しやすくなりますね。
さらに女性は、40歳を過ぎると皮脂量が極端に減ってきます。
グラフを見ると、男性に比べて減少の速度が速いのがよくわかりますね。

この他にも、
乾燥を進めてしまう 要因 はあるのでしょうか?
外気や水に触れる部位も、乾燥しやすくなります

乾燥しやすい理由は、「皮脂の少なさ」だけではありません。
日常生活で 外気・摩擦・水などに触れる機会が多い部位 も、乾燥しやすくなります。
例として、
- 手の甲 → 水・石鹸・消毒などで油分が奪われやすい
- すね → 衣類との摩擦が多い
- 頬・口元 → マスク・タオル・枕などの摩擦が多い
- 指先 → 水仕事・PC作業・紙との摩擦など接触が多い
など。

もともと皮脂膜が弱い部位に、
さらに 刺激が重なる ことで乾燥が進み、荒れやすくなるのです。
特に冬は、「冷たい外気」「暖房の乾燥」「衣類の摩擦増加」など、刺激がさらに増える ので注意が必要です。
乾燥しやすい部位ほど「水分+油分」のダブルケアが必要

このように乾燥しやすい部位は、
「皮脂が少ない」+「刺激を受けやすい」という 二重の弱点 を持っています。
そのため、うるおい補給だけでは乾燥対策になりません。
水分だけを与えても、もともと皮脂膜が弱い部位では すぐに蒸発 してしまうからです。
必要なのは、
(1)水分ケア:角層にうるおいを届ける
(2)油分ケア:そのうるおいを逃さないよう守る
の2段階ケアです。

この2つがそろってはじめて、乾燥しやすい部位を 守る ことができます。
● 顔まわりのケア(頬・口元など)
顔の肌は 薄く、乾燥の影響が表れやすい部位です。
まずは、
(1)化粧水でしっかり水分を届ける
その後、
(2)スクワランなどのオイルを重ねて油分のバリアを補う
ことで、うるおいを逃がしにくく、長持ちしやすくなります。



● からだのケア(すね・手の甲・ひじ・かかとなど)
からだの肌は、顔に比べて厚いのですが、外気や摩擦の影響を受ける場面が多いため、
水分と油分の 量 をしっかり補うケアが必要です。
(1)保湿ジェルでうるおいを与えたあと、
(2)ホホバオイルなどを重ねて皮脂膜の働きを補ってあげます。



または

乾燥しやすい部位には、理由があります。
水分+油分の ダブルケア でやさしく整えてあげましょう。

















